製造者からのメッセージ
テキーラ・カスカウィンは1904年から続く100%テキーラを製造するメキシコの企業です。
我々は、伝統的なやり方を大切にしながら、素晴らしい味とクオリティーを生み出しています。
ただし、伝統的ではありながらも、メキシコだけでなくグローバル化した現代において世界的な規準である適正製造規範(GMP)にもしっかりと合致しています。
小さな企業らしく、父から子へと代々、当家の方法論でノウハウが受け継がれて、メキシコの産業界を代表する企業になったという事実は、私たち一族の誇りです。
テキーラ・カスカウィンの会長として、4年の間、これまでの経営者のやり方を守っていくことで生み出せた成功を誇りに思っており、名誉なことであると満足しております。
伝統的な製法によって生まれた品質こそが成功に結び付いたのです。
テキーラ・ビジネスは、母国メキシコの文化と伝統を代表している点が強いモチベーションとなっています。このビジネスは、世界でもかなり独特でユニークなメキシコを代表する植物で、香りと味に多様性を持つ蒸留酒を生み出すアガヴェ作りが主要であるという点で、一種のメキシコ特有のアグリ・ビジネスとも言えます。
ふと気が付くと、そんなメキシコで伝統的につくられた蒸留酒でありながら、今ではあたかもメキシコ人なのかと思えるほど口うるさく飲んでいる「ツウな」外国人のために、いろいろな特徴のテキーラを製造するようになっているではありませんか。
しかしながら、このことはなお一層私に誇りを感じさせるのです。
なぜなら、そのおかげで私たちのテキーラを、メキシコとは違う文化を持つ象徴的な国でありながら、国際的に大きな存在感を示す日本にご案内することができ、輸出するきっかけにつながったのですから。
日本の消費者が私たちの製品について卓越した情報をもち、味わって、いくつもある蒸留酒の選択肢の中の一つとして受け入れてくれているという事実は、まさに驚くべきことではないでしょうか。
そんな日本の皆さんがこれから私たちのテキーラを気に入ってくださることを楽しみにしております。
日本人はとても良い人たちであることと、どこの国の酒飲みとも同じように蘊蓄家であることは有名です。また、日本では各国の多種多様の種類のお酒が味わわれ、愉しまれており、そしてそれが共にいる人々のその瞬間の楽しみや喜び、幸せを生み出しているということも私は知っております。
ぜひ、カスカウィンのスペシャルな方法で作られたテキーラを片手に「サル―!」と乾杯してください!
忘れられない思い出になりますよ。
いつもテキーラと共に!敬具。
まず最初に、日本への感謝の意を表したく思います。
私たちの製品であるテキーラ・カスカウィンを知り、輸出のチャンスをくれた日本に。
私たちにとって私たちの製品を日本に置いてもらえるということは一つの特権です。
日本という国が豊かな文化や風習を持っているということは私たちの誰もが知っていますので。
日本について最も魅力的で興味深いのは、すべての物事に対する日本の皆さんの勤勉さです。
テキーラに関していえば、私が日本を訪問した際に、私たちメキシコ人の飲み物が日本でどのように見られているかを目にして、日本の皆さんのテキーラに対する敬意や研究心、知識に驚かされました。
テキーラ・カスカウィンは、ストレートやカクテルで愉しめるのはもちろん、シンプルでありながらも風味と香りのラグジュアリーさを損なわずに心地のよい瞬間を演出してくれる、そんなテキーラを提供し続けたいと思っています。
カスカウィンを味わおう、乾杯!
なぜ世界にはテキーラがこんなにも多く存在するのか、そしてカクテルにもっと多用できないものか。そしてメキシコとは。
そんな疑問を抱きつつ2014年1月15日、日本でのテキーラ修行人生を経て海を渡り、ここメキシコに到着。たった一つ漠然と企んでいたこと、それは、
原産地呼称酒「テキーラ」をまず自分の手で造る!
最初は本当にそれだけだった。何のあてもなく。
その後約3ヵ月、ここエル・アレナル地区のテキーラ「カスカウィン」との出会いで現実にその夢が叶うこととなった。
グアダラハラ市からローカル・バスを乗り継いで片道約2.5時間。ふらふらとテキーラ地区の酒屋でひたすらレア・テキーラを探す日々だった。そんな中、偶然にその街道で熟成樽の荷積み作業をしていた1人のイギリス人に出逢う。そして彼ら主催の「GDLチャプルテペック外国人懇親会」へ毎週木曜日、暫く通ってみることとなった。
そしてそのメンバーの1人のコンタクトが、チャバことサルバドールであった。
つまり、それが彼でなかったら、ここカスカウィン蒸留所は、エル・アレナル地区に辿り着くことは、無かったのかもしれない。辿った糸が現在に繋がっていた様だ。実は日本時代、このブランドを知らなかったのは自分自身でも驚くばかりである。これがカスカウィンとの出会い。
以来、ひたすら来る日も来る日もテキーラ製造工程にどっぷり浸かる。最初は言葉の壁と全く次元が異なる「テキーラの世界」に圧倒されっぱなしだった。
ちなみに今でも「ザイモモナス」という単語は現場では一切聞いたことが無い(笑)。携われば携わる程プロセスのシンプルさに強く惹かれた。他社蒸留所にも数多く訪問したが、こんなに全ての情報をオープンに、そして正確に答えてくれる場所は無かった。そして何よりも人々がとても温かく、そしてアツい。ここで働きたいと徐々に強く感じていったのを今でもよく思い出す。滞在先のサポパン市内からローカル・バスを乗り継ぎ往復4時間。様々な人に出会い、そしてその道中でも多くを学んだ。
そして2015年5月下旬、チャバと彼の奥さんと日本へ一時帰国。
東京講習会をはじめ、大阪、京都を一緒に訪れた。日本をざっと知ってもらうことに意味があった。もう既にカスカウィンを日本へ輸出することを勝手に画策していたころでもあった。
再びメキシコに戻り申請から半年かかった就労ビザも取得でき、いざ再出発。
今、この文章をカスカウィン蒸留所のオフィスで日本の皆様へ発信できることを心から嬉しく感じる。
もっと先へ、そして少しずつ。
冒頭の「なぜ世界にはテキーラがこんなにも多く存在するのか」という疑問。
それは飲んで本を読みたくなるお酒ではなく、飲んで人生を明るく生きられるお酒、そしてその文化をメキシコの人々は世界に発信したいからなのではないだろうか。現在メキシコで1年10ヵ月、必死に生きてそう感じた。もう2つのテーマの謎解きは現在進行形である。とりあえずグアダラハラ市内から切り込みを入れ始めた。徐々に日本で修業してきたことも活き始めたと感じる様になった。
ブランコ・レポサド・アニェホ、それぞれの個性がはっきり異なる、非常に分かり易いテキーラ100%リュウゼツラン。カクテルにしても十分個性を感じられる。日本の美味しい水氷、炭酸類、フルーツやビターズとも相性抜群。
メキシコ国内販売にあたり、既に1本1本外装53%、そして消費税16%の税金がかかるテキーラ。
シンプルかつ手にシックリくるボトル・デザイン。源流誕生1904年。過去になぜこのテキーラを知らなかったのか。だから皆様にお届けしたいと願った。そして末永く愛して頂けるように私自身も前進あるのみ。テキーラ・カスカウィン、お愉しみ下さい!
そしていつかカスカウィン蒸留所でお会いしましょう!!サル―!
畑から皆様のお手元へ。
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